この子は”やる時はやる子”なんです!

「この子は”やる時はやる子”なんです!」この言葉は小学校3年生だったか4年生だったか・・・当時の担任の先生が、親子面談で口にした言葉。


まじめで優秀な姉と比べて、お調子者で何事も続かない・・・じっと座っていることも難しく、口だけは達者な私に関して、母親はとても心配だったのだろう。

「先生、この子はテレビを見てゴロゴロばっかりして全然勉強しません。何とか言ってやってください」私にハッパをかけるつもりでこんなことを言ったように記憶している。


その通りだったとしてもやっぱり”へこむ”よね・・(笑) 家のお手伝いとか結構やってるつもりだったんだけどなぁ~~って。


その時、何を見ていてそう言ってくれたかはかわらないし、先生は単にかばってくれただけかもしれない。(実際授業中も教科書の端にへたくそな絵を描いてたし・・・)

それでも、先生が言ってくれた「この子は”やる時はやる子”です!お母さん、焦らず待ってあげてください。」という言葉によって、私は「私はやる時はやる子!」「そう思ってくれる大人がいるんだ」と妙な安心感と自信を覚えた。


あれから30年以上がたち・・・


その”やる時”が来たかどうかは正直わからない。

でも、振り返ってみれば、勉強で大変だなと感じた時に「私はやる時はやる子。大丈夫、頑張れ私!」そう思って、できる範囲で頑張り、大学受験を乗り越えた。


社会人になってからも、おっちょこちょいで、飽き性な私はかわらないけど”自分なりにできる事を取り組めばいい。””誰かがきっと見てくれている。” なんて思いが、私の原動力になっている。


そして先生の言葉を受けて自由にさせてくれた母親にも感謝している。きっとずっと内心は心配だったはずだ・・・だって”やる時”が一向に見えなかっただろうから・・・


やる時はやる子=やればできる子と脳内変換し、

「あなたは”やればできる子なんだからやりなさい”!」なんて母親に言われたらきっとそれが押し付けに感じて息苦しかったに違いない。なぜならその言葉の意味は「やりなさい。」だから・・・

全然意味が違ってくる。


「やる時はやる子!」であって”やればできる子”じゃないところが絶妙だったよ。

ありがとう!先生!

この言葉が私をずっと勇気づけていたんだな・・・と今あらためて思う。


0コメント

  • 1000 / 1000